フリーターの税金
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フリーターも確定申告をしたほうがいいのだろうか？
国の税金である所得税は、収入が発生した時点で源泉徴収（ピンはね）をし、後から年末調整や確定申告によって過不足を調整している。所得税はピンはねがあるので、年末調整や確定申告をしない人は損をするようにできている。だからフリーターの多くはとられっぱなしになり、馬鹿が損をするのである。「これだけ」を計算するための大事な仕組みが、給与支払報告という制度である。給与支払報告とは、会社が労働者にたいしていくらの給与を支払ったかを報告する制度である。これは労働者の代わりに会社が確定申告してくれているようなものなので、言ってみれば会社による福利厚生の一環である。その反面、労働者の収入状況が市に筒抜けになり、脱税の余地はなくなる。公平・公正・簡素な課税。まさに税金の大原則である。
しかし、この制度には落とし穴がある。給与支払報告をする義務があるのは「その年の１２月３１日時点で在籍している社員」についてのみ。つまり、年の途中で退職した人の分は報告する義務がないということだ。そのため、バイトを転々するフリーターの給与の多くは、報告がされないということなのである。所得税のピンはねはその都度行うので、例えば、フリーターAさんが、今日は池袋でティッシュ配り、今日は三鷹でマネキン、今日は群馬で引越し業と職を転々としてもあまり関係ない。Aさんの収入総額を把握できなくても、だいたいピンはねしているので国は損をしないようになっている。
生命保険や損害保険の加入なども控除の対象なので、確定申告すると年末調整で引かれた所得税が戻る可能性がある。フリーターで社会保険は加入しておらず、親の扶養でもなく国保等を払っているなら確定申告したほうが得である。
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